2016年04月

アパレル職の私でも朝の出勤前の鏡の前で今日のファッションが今一つ決まらないことが稀にある。

惰性で誤魔化せば何となく1日のモチベーションが
上がらない気がするし、じっくり悩む時間も無い。

さて、どうしたものか?(心の叫び)

だいぶ昔のファション雑誌の記事なので、記憶は定かではないが、かの有名なネクタイブランドを創業者フランコバッシ氏は

「男というものは朝スーツを着た際、鏡の前でどんなネクタイを締めるか悩む生き物だ」

と評していた。

そう、悩みだしたらキリが無いんだよ!

ネクタイのコーデは奥が深すぎる。

image
wwdjapan.com

そう言えば「NHK地球イチバン」で見たアフリカのコンゴのサプールは装う前のコーディネートに2時間も3時間も悩み、これぞまさにベストのコーディネートを導き出していたよな〜

奴らは肌の色まで、コーデの計算に入れていやがる‼︎

そして心憎いほど鮮やかで、独特の完成度が高い世界観を創りだす。

ファッションが好きであれば、その試行錯誤もまた楽しみであり、新しい発見があったりする。

一方、Facebookの創始者マーク・ザッカーバーグのファッションはいつもTシャツ、パーカーにデニムである。

image
マーク・ザッカーバーグFacebookより

そしてクローゼットの中身も同じTシャツ、パーカーだらけ(笑)

そう言えばアップルの故ジョブスもイッセイ・ミヤケ別注の紺のタートルにリーバイスの501、NewBalance991のスニーカーという、いつも同じファッションをしていた。

そういう同じ色、同じ素材のコーディネートを何着も持ち、着用するスタイルのことを最近では"ノームコア(究極の普通)"と言うらしい。

実は人間は1日にベストな選択と決断できる回数というのは決まっているという仮説がある。

ザッカーバーグやジョブスは立場上、1日に多くの選択と決断をしていることもあり、ファッションというものにそのエネルギーを費やしたくないというのが本音であろう。

つまり彼らの服を着る行為自体がルーティンの一部として機能しているのでしょう。

最近あるセレクトが『スーツを着ない人生なんて。
#nosuitsnolife』
というハシュタグを使って販促活動をしている。

ちょと引用してみた。

『ファッションコーデを悩まない人生なんて。
#nofashioncoordinatenolife 』


人生の豊かさの価値観は人それぞれであるが、ファッションコーデを悩まない人生なんて、ちょと考えられないよな〜


メンズファッション ブログランキングへ












最近、ネット署名というのをよく目にする。
特に2007年にアメリカで発足した署名サイトでchange.org(チェンジドットオルグ)は私もよく利用してる。

同サイトではネット署名を集めたい個人や団体が陳情内容を登録し、陳情に賛同したchange.orgの登録者がインターネット上で署名を行う。

例えばアフガニスタン・クンドゥーズ州で、2015年10月3日、国境なき医師団(MSF)が運営していた外傷センターが、米軍の爆撃に遭いました。これは明らかにジュネーブ条約に違反する行為です。

事件の真相を明らかにするには、アフガニスタンやアメリカの調査では改ざんされる可能性がある為、第三者の調査機関による調査が必要です。

但し、それを実行する為には両国の承認が必要です。
MSFではオバマ大統領に調査へ同意するようにchange.orgのネット署名を通して協力をお願いしてる。

最近では熊本地震の影響で「川内原発を止めて下さい。」というキャンペーンが短期間で12万の署名を集めたといことで、ネット署名そのものか注目を集めている。

image
https://www.change.org/p/

ただネット署名がどれだけの効果があるのだろうか?

調べてみると…

国会や公的機関への請願や陳情については、署名は原則として直筆でなければならず、真正性が確保できないネット署名は法的な拘束力をもたない。

しかし、署名者多数をもって陳情対象者へ示威行動をとるという意味では、一定の影響力をもちうる。


通常の手書きの署名自体がそれほど効力を持つこと自体が疑問で、むしろネット署名の方が短期間にFacebookやTwitterなどのSNSと連動して拡散、表面化していき陳情対象者に圧力をかけていくという意味においては効果的であると考えられ、色々な問題に取り組む陳情者や嘆願者にとっては今後重要なツールになると考えられる。

さらにchange.orgでは賛同者に署名後の活動の経緯や結果をメール配信してくれるのも、良く出来たシステムである。

一方、登録してしまえば、タッチ1つで署名出来るのもスピードという部分では有益ではあるが、確かな情報も確認せず安易な署名になる可能性も否めない。さらに実名などが集められているだけに、個人情報の漏洩(ろうえい)や不正利用の危険性が高いとも指摘されているいるのも事実である。




日記・雑談 ブログランキングへ

2003年2月1日スペースシャトルコロンビア号は大気圏に突入の際、空中分解した。


当時は2001年に9.11の同時多発テロのすぐ後であり、イラク戦争の開戦前ということで、世相はどんよりとした不安で暗い中での衝撃的な事故であったように覚えている。

最近ネット記事でそのコロンビア号のパイロットであるウィリアム・マッコール(William McCool)の素晴らしい言葉を目にしたのがこのブログを書くきっかけになった。

その内容はというと…


私たちがいる周回軌道上という眺望のよい地点からは、国境がなく、平和と、美と、壮麗さに満ちた地球の姿が見えます。

そして私たちは、人類が一つの全体となって、私たちがいま見ているように、国境のない世界を想像(イマジン)し、平和の中で一つになって生きる(live as one in peace)ように努力することを祈ります。

『宇宙飛行士の言葉はなぜインターネット上にないのか』より

ミッション中、マッコールはジョンレノンの「イマジン」が好きでモーニングコールに使用していた。

イマジンの歌詞を引用したその言葉は朝目覚めた同僚のイラン・ラモーン(Ilan Ramon)と宇宙から地球を眺めて発した言葉であり、そこには迫りくる戦争に対する「平和と反戦」の願いが込められているように感じる。

ただしこのアメリカ人のマッコールの言葉は当時イラク戦争直前であり、「イマジン」自体が反戦というイメージが強かった為、国策で記事やネットから隠滅されようといていた。

しかし、この言葉はイスラエル人のラモーンよってそのままヘブライ語に翻訳され、地上に伝えられたのである。

image
左がウィリアム・マッコール右がイラン・ラモーン wikpediaより


驚きなのはこの平和のメッセージが2人の軍人から発した言葉だからである。

元々、宇宙飛行士の船長や操縦士は訓練や座学が省けることもあり、また軍事機密も多いため、海軍(空母)や空軍のパイロットが多い。そして軍に在籍したまま職務を勤める。

特にラモーンは祖母と母がアウシュビッツ収容所の生き残りであり、世俗的なユダヤ教徒として育てられ、1981年イラク原子炉爆撃事件にF16戦闘機のパイロットとして最年少で参加した数々の実績と経験を積んでだバリバリの軍人である。

さらにイスラエル初の宇宙飛行士であり、ユダヤの代表という自覚もあるので民族意識が強く、例えばテレジン収容所で発行されていた秘密の新聞ヴェデムの編集長をつとめていて、アウシュビッツに移送され命を落とした少年、ペトル・ギンツが描いた鉛筆画『月の風景(Moon Landscape)』をコロンビア号のミッションに持ち込んでいる。

もちろん、自国の9.11同時多発テロを経験しているマッコールも海軍の飛行機乗りである。

2人は国籍も違い宗教も違う仲間達と厳しい多くの訓練やスペースシャトルのミッションを経験して、宇宙から国境など無い美しい地球を眺めた時に、国籍、人種ではなく、地球人として達観した境地に至ったのではないでしょうか。

今尚、絶え間無く世界の紛争は続いている。

もし、2人が生きていたら、少しは世界は変わっていただろうか?

もし、人類の多くが宇宙から地球を眺めることが出来るような時代がくれば、世界の紛争は無くなるのか?

今は想像することしか出来ない。Imagine all the people living life in peace...


あのスペースシャトルコロンビア号の空中分解の中で奇跡的に炭化せず残ったラモーンの日記の最終日にはこう記されている。

今日は、自分が宇宙で生きていると真に感じた初めての日だ。

私は、宇宙で生き、宇宙で働く人間になった。


この日記の言葉は間違いなく、イスラエル人ラモーンのメッセージではなく、地球人ラモーンとしての最後のメッセージになった。












日記・雑談 ブログランキングへ






4月も半ばに入り、関東の桜の花は僅かとなり葉桜を楽しむ時期でもある。

気温も20度前後を行き来する為、そろそろリネンのジャケットが恋しくなる。

今回はそんなリネンにまつわる話です。

ちょうど1年位前の話である。ある御年配の着道楽のお客様にリネンのジャケットをお勧めした所、反対にリネン(麻)について色々と教えて頂きました。(基本的知識が足りなくてスミマセン)

それはリネンの最高峰と言われる"アイリッシュリネン"のことです。

アパレルで販売の仕事をしていると、春先になると"アイリッシュリネン"という下げ札が付いた麻のジャケットが入荷してくる。

私はてっきり名前の通りアイルランド産の麻を使った高品質の生地と思い込み、なんの疑問も持っていなかった。

『近頃アイリッシュリネンと言われているものは実は本物ではないんだよ‼️』というお話をそのお客様からお聞きしたのである。

お話によるとアイルランドではフラックス(リネンの草の状態)はもう栽培されていませんし、すでに糸にする為の紡績も行われてはいません。

実は現在、店頭にある"アイリッシュリネン"はフランスやべルギーで栽培されたフラックスを中国やイタリアで紡績しイタリアやアイルランドで生地にしたものだそうです。

そのお客様も馴染みの老舗のテーラーでビンテージのアイリッシュリネンを見せてもらったという話でしたが、既に糸しか残ってないということでした。

染色していないのに輝くようなシャンパンゴールドの生成りの糸であったことや、良い麻は皺になりにくく細く長い繊維なのでネップが入って無いなどの話は続き、どこから話がそれたか忘れましたが、最後のテーマは「世界の三大獣毛」の話を熱弁していらっしゃいました(笑)

私も勉強にはなりましたし、楽しい時間を過ごさせていただきました。

補足ですが、現在の"アイリッシュリネン"という名称は最高級のフラックス(リネン草)を潤紡という方法で細番手の糸を紡ぎ、それで織ったものを称しているそうです。

せっかくだったので、ビンテージのアイリッシュリネンの画像を探すのにネットで調べたら、素晴らしいブログがありました。

image
『遥かなるアイリッシュリネン。』より引用

ガーゼ生地に織り上げられストール、シャンパンゴールドの生成りの糸、お客様も糸しか見たことが無いと言ったのですが、まさしくこれです。

こんなビンテージのアイリッシュリネンとまではいかなくても、上質なリネンの洋服は「2年無駄に着る」とよく言われます。

着ていくうちに柔らかくなり、いい感じの風合いに変化していくリネンの洋服とは長く付き合いたいものですね♪

◆COSI FAN TUTTE(コシファントゥッテ)16SS!リネンポプリンホリゾンタルカラーシャツ『09008E』(ホワイト×ネイビー/ロンドンストライプ)コシファントゥッテ シャツ クールマックス メンズ あす楽対応_
◆COSI FAN TUTTE(コシファントゥッテ)16SS!リネンポプリンホリゾンタルカラーシャツ『09008E』(ホワイト×ネイビー/ロンドンストライプ)コシファントゥッテ シャツ クールマックス メンズ あす楽対応_

【ファーガソン】テーブルクロス(シャムロック 137×183cm)
【ファーガソン】テーブルクロス(シャムロック 137×183cm)


メンズファッション ブログランキングへ

2015年 9月1日 東京オリンピックのエンブレムは白紙撤回になった。

渦中のパクリ疑惑の佐野研二郎氏は発覚からネット民やマスメディアに袋だだきに合い、とうとう四面楚歌のような状況まで追い込まれた結果であった。

丁度、同じ時期に日本の外ではアメリカ人アーティスト、リチャード・プリンス(Richard Prince)の他人のインスタグラム画像を使用した作品が約1,000万円の高額で落札された。

その事が海外メディアで報道され、"盗用(パクリ)とアートとは?"という次元での物議をかもした一件でもあった。

image
www.fashionsnap.com


↑↑↑プリンスに流用されたinstagram @doedeere

前者は疑惑というグレーゾーンにもかかわらず、コンペの賞金も貰えず、白紙撤回ということでその利権にもあやかれず、個人のプライバシーまで晒されるような社会的な制裁を受けている。

一方プリンスはインスタグラムに投稿された画像は転用が可能で、著作権侵害には当たらないという規定をうまく利用して、まんまと高額な落札額を得たのであった。

最近ではパソコンやスマホで簡単に文章のコピペは出来るし、写真や画像のアップロードもボタンひとつで、簡単に出来てしまう。

多少、語弊があるかも知れないが、多くの人がFacebookやinstagramなどのSNSやブログでwebからアップロードした画像やコピペした文章を投稿したりしている。それがパクリ(盗用)である自覚が無い人が殆どであろう。

それを考えると、あまり同情する気はなれないが、佐野研二郎氏が多くのパクリが存在する時代にそこまで叩かれるのはどうかなと思ってしまう。

むしろ広告のプロであるなら、絶対ばれないパクリ(盗用)をするべきであり、佐野氏自体がパクリ時代にどっぷり浸かってしまった為、感覚が麻痺して安易な模倣になってしまったのではないだろうか?

事実佐野氏は写真共有SNSのpinterestのアカントを持っており、それをデザインのネタ帳にしていたと思われる疑惑
が持たれている。(アカントは既に削除されている)

それと比較すると著作権のことでは何かと裁判沙汰やトラブルが多いプリンスは賢い。instagramの著作権が無いということを理解し、アートという名の元に堂々と流用している。

プリンスはこのパクリ時代を理解して、それをアートに変えてしまう、この時代の寵児と言えよう。

私はこの現代のその流れを全否定するつもりは全く無い。パクリもちょと見方を変えれば、引用するとか、シェアするというニュアンスに受け止めることも可能である。

ただ、全く面白味の無い、余りにも露骨な盗用は自重してもらいたいものだ。

色々な要素の模倣の蓄積とその組み合わせから、新しい発見を見つけ出すということがオリジナルティーを生む思考と考えるのが自然であろう。

むしろ、無から全てが新しく生みだしたとする発想の方が馬鹿ばかしく、胡散臭い話である。

第一、人類史上言葉でも道具でもひとつの発見と無数の模倣と無数の改良が、多くの叡智と文明を生んだのである。

2016年4月8日、2020年に開催される東京オリンピックの新エンブレム最終候補の4組が発表された。
前回のような安易な模倣と思われる様なものではなく、人間の叡智の結晶と思わせるようなエンブレムであってほしいですね。

Richard Prince: It's a Free Concert /KUNSTHAUS BREGENZ/Richard Prince リチャード・プリンス ハードカバー アートブック SONIC YOUTH ソニック・ユース
Richard Prince: It's a Free Concert /KUNSTHAUS BREGENZ/Richard Prince リチャード・プリンス ハードカバー アートブック SONIC YOUTH ソニック・ユース

RICHARD PRINCE:3RD PLACE(P) /D. A. P. (USA)./. リチャード・プリンス ペーパーバック アートブック SONIC YOUTH ソニック・ユース
RICHARD PRINCE:3RD PLACE(P) /D. A. P. (USA)./. リチャード・プリンス ペーパーバック アートブック SONIC YOUTH ソニック・ユースRichard Prince: It's a Free Concert [ Richard Prince ]
Richard Prince: It's a Free Concert [ Richard Prince ]





日記・雑談 ブログランキングへ

↑このページのトップヘ