前回はファッションの『引き算』をテーマにしてファッショニスタ達を紹介しましたが、コーデネートにおいて、

「引くこともあれば、盛ることもある」
のは衆知の事実でしょう。

ファッションとはそう言うもので、要はバランスが大切なのです。そして少しばかり、それを楽しむ余裕が必要かもしれません。

ところがコーデネートには厄介なことに引き算、足し算以外に何と『はずし』というテクニックがある。

要するに完璧なバランスをきらい、異なものを混入し一部を崩す概念であり、『はずし』によってファッションは完成するのではなく、成熟するのである。(この辺は賛否両論はあるでしょうが、その場合はご意見を下さい。)

能書から始まりましたが、この辺は大目にみてください(笑)

いつも余裕しゃくしゃくで、リラックス感がファッションスナップから感じられるのは
Alessandro Squarzi (アレッサンドロ・スクアルツィ)氏。ホワイトのスリーピース(異素材の可能性あり)の露出が多かったようですが、個人的には迷彩サファリにタイドアップの『はずし』コーデネートが好きですね。

この方はちょと不良ぽいイメージが良く似合う。

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heinfienbrot.tumblr.co

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alphotographers.tumblr.com


独得のファッション感を醸し出しいる、ファションディレクターの山下英介氏

一度記事を読ませて頂いた事がありますが、そのファッションの雰囲気は洋服に対する独自のこだわりの蓄積かと思われます。

コーデネートに籠バッグを持っている時点で感覚の柔軟性を感じます。そのスナップのコーデネートは間違いなく達人の領域です。

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1000yardstyle.tumblr.com/


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revistagq.com


やはり彼女は個人的な好みで外せません。
鮮やかな色彩の調和で中性的な独自のファッション感を出すAna Gimeno Brugada(通称 アナ)

アナのファッションはブランド物のバックで色の『はずし』をしたりするのですが、このコーデネートにペッタンコのグリーンのサンダルを合わせるのもなかなか面白い感性です。

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maurodelsignore.tumblr.com


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le21eme.com


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theimpression.com

上はAngelo Flaccavento(アンジェロ・フラッカベント)のミラノのスナップ、下はT-MICHAEL(ティー・マイケル)のピッティのスナップです。

実は対象的な2人だが共通点がある。

前者は洋服に着物の平面的なものを洋服にとり入れたこと。後者は着物そのものをデザインして洋服に取り入れことである。

前者に関しては確証はないのだが、『羽織り、KIMONOはファッションとして定着するのか?』2016Pitti Uomo90スナップ考の内容のPitti90からのアンジェロのファッションの傾向やinstagramを見ても着物文化に傾倒しているのは明らかで、その影響が今回も平面的な服という形になっているのでしょう。

いずれにしても両者共、和洋折衷のコーデネートは『はずし』というよりもmixになるのだが、その辺はどうにでも解釈出来ますのでご容赦下さい(笑)


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gq-magazine.co.uk

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revistagq.com


1日目は金ボタンの紺ブレにブラックウオッチのタイ、2日目はアイリッシュリネンのホワイトのジャケット、3日目はウィンドペン 柄のジャケットと3日間共、如何にもピッティらしい品の良いタイドアップでスナップで取り上げられていたGiorgio Giangiulio氏、流石に4日目はビンテージの迷彩柄のミリタリーシャツは『はずし』てます。

これも1つの『はずし』のテクニックかもしれない。


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iqfashion.tumblr.com


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gentlemensweardaily.com


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Giorgio Giangiulio


今回の『はずし』ということは完璧なバランスを崩すこともありますが、新しい解釈を加える側面もあると言えるでしょう。

ファッションというものはルールがあるようで無いものでもあり、自由で柔軟なものでもあります。

かつてイギリスのウィンザー公は当時タブー視されていたスウェード靴をカッコイイからという理由でフランネルのストライプのスーツに合わせた事は有名な話です。

またジェーン・バーキンの元夫のセルジュ・ゲンズブールは足が痛いからと言って、ダンスシューズのレペットの白をタキシードやデニムにも合わせた事も「はずし」の発想であり、当時の大衆からは新しいトレンドとして認知されその感性は現代までも影響を与えている。

ファッションは定石に変化を加えることで、進化していくのかもしれません。

あくまで私個人の見解なので関係者の方々は御容赦下さい。


番外編

ロンドン、フィレンツェ、ミラノ、パリのファッションをサプライヤーやファッションエディター達はどういう解釈をしているのか、最近はその区別のニュアンスが分かりにくいのだが、フィレンツェ(pitti)は明らかにクラッシックの系統にある。

イタリアのファッションブロガー建築家のFilippo Fiora(フィリッポ・フィオラ)氏とマーケティングのFilippo Cirulli(フィリッポ・チルッリ)氏の今回のスナップはその違いがはっきりとしていて、注目を浴びているようなので参考までに。

意味があるのか無いのかは本人達のみぞ知るということですかね(笑)

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フィレンツェstreetspectator.tumblr.com

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ミラノ
theimpression.com

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パリtheimpression.com



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