4月も半ばに入り、関東の桜の花は僅かとなり葉桜を楽しむ時期でもある。

気温も20度前後を行き来する為、そろそろリネンのジャケットが恋しくなる。

今回はそんなリネンにまつわる話です。

ちょうど1年位前の話である。ある御年配の着道楽のお客様にリネンのジャケットをお勧めした所、反対にリネン(麻)について色々と教えて頂きました。(基本的知識が足りなくてスミマセン)

それはリネンの最高峰と言われる"アイリッシュリネン"のことです。

アパレルで販売の仕事をしていると、春先になると"アイリッシュリネン"という下げ札が付いた麻のジャケットが入荷してくる。

私はてっきり名前の通りアイルランド産の麻を使った高品質の生地と思い込み、なんの疑問も持っていなかった。

『近頃アイリッシュリネンと言われているものは実は本物ではないんだよ‼️』というお話をそのお客様からお聞きしたのである。

お話によるとアイルランドではフラックス(リネンの草の状態)はもう栽培されていませんし、すでに糸にする為の紡績も行われてはいません。

実は現在、店頭にある"アイリッシュリネン"はフランスやべルギーで栽培されたフラックスを中国やイタリアで紡績しイタリアやアイルランドで生地にしたものだそうです。

そのお客様も馴染みの老舗のテーラーでビンテージのアイリッシュリネンを見せてもらったという話でしたが、既に糸しか残ってないということでした。

染色していないのに輝くようなシャンパンゴールドの生成りの糸であったことや、良い麻は皺になりにくく細く長い繊維なのでネップが入って無いなどの話は続き、どこから話がそれたか忘れましたが、最後のテーマは「世界の三大獣毛」の話を熱弁していらっしゃいました(笑)

私も勉強にはなりましたし、楽しい時間を過ごさせていただきました。

補足ですが、現在の"アイリッシュリネン"という名称は最高級のフラックス(リネン草)を潤紡という方法で細番手の糸を紡ぎ、それで織ったものを称しているそうです。

せっかくだったので、ビンテージのアイリッシュリネンの画像を探すのにネットで調べたら、素晴らしいブログがありました。

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『遥かなるアイリッシュリネン。』より引用

ガーゼ生地に織り上げられストール、シャンパンゴールドの生成りの糸、お客様も糸しか見たことが無いと言ったのですが、まさしくこれです。

こんなビンテージのアイリッシュリネンとまではいかなくても、上質なリネンの洋服は「2年無駄に着る」とよく言われます。

着ていくうちに柔らかくなり、いい感じの風合いに変化していくリネンの洋服とは長く付き合いたいものですね♪

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