マンガ

『聖☆おにいさん』という漫画をご存知だろうか?

2006年から「モーニング・ツー」で連載中の漫画で、世紀末を無事に終えたブッダとイエスが、下界のバカンスを満喫しようと、日本の東京都立川の安アパートの一室を2人でシェアして暮らすという設定で描かれる日常コメディ。
2012年9月にアニメ映画化が発表された。



うちの家族もみんな大好きで一時期かなりはまった漫画である。この漫画が今注目を浴びている。

それは『日本人の寛容性のある宗教観』の中で生まれた漫画とも言えるからだでしょう。

日本はお宮参りは神式、クリスマス、ハロウィンはキリスト教、結婚式は仏式、神式、キリスト教の何でもアリ、そして御葬式は仏式というように世界でも類をみない宗教の形骸化が進んでいる国である。

たぶん日本人の殆どが「あなたの宗教は?」と聞かれて首をひねるに違いない。

『聖☆おにいさん』はこういう環境だからこそ生まれ、多くの人から受け入れられたのであろう。

その宗教観に関しては僧侶の松山大耕氏の「クリスマスと正月が同居する日本」という記事に詳しく書いてありますで参考にして下さい。

パリの同時多発テロ以降ますます世界の宗教のあり方というものに目が向いているのは間違いないのですが、日本人の宗教観と言うものは前述の通り全く別物である。

しかし一方で『聖☆おにいさん』の海外の反応をかいた面白い記事がありました。

海外「日本には真の自由がある」 ブッダとイエスのギャグ作品に外国人が衝撃


もしかしたら海外の若者達の間での宗教観はすでに"敬虔な"というものが薄れ、"寛容な"ものに変化しつつあるのではと考えられます。

日本人の私から見れば中東で生まれたユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ神を信じる一神教の宗教でありながら、どうして長年の間、争いが絶えないのか不思議でなりません。

『聖☆おにいさん』のブッタもイエスもそうなのですが、日本人の宗教観というのはお互いの信仰を尊重する寛容性のあるものです。そういう宗教観を日本人が発信していくことが、世界を素晴らしい場所に変えていく手掛かりになると信じています。




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今年に入って読んだ面白い本を3つ教えて! に参加中!
1988〜1996年に連載された、かわぐちかいじの『沈黙の艦隊』がどうしても読み返したくなって全巻をamazonで買いました。

その当時は日米安保も何も解らなく、週間モーニングで毎週ワクワクしながら読んでいた記憶がある。

フィクションであるので潜水艦の戦闘シーンが多く過激ではあるが、"専守防衛や核抑止力の解釈"、"国際連盟の在り方"や"政軍分離の思想"など、その当時の国会でも話題になっただけあり、今のこのご時勢や、これからの未来を照らし合わして、理解を深めて読むとなかなか面白いかも。

現在日本の潜水艦建造技術が世界一と呼ばれるようになった背景には、この漫画の影響を受けた技術者が多かったのではと、つい想像してしまう。

間違いなく今読むべき、不朽の名作です。








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