ブージェング(BUUGENG)というジャグリングをご存じだろうか?

私も最近知り合いのFacebookにシェアしてあった動画からそのことを知ったのだが、初めて見てそのパホーマンスの美しさと心地よさに魂を奪われた。



それはゆるやかな曲線を持つS字型の器具(S -staff)を使い不思議な動きのパホーマンスのことなのである。

その動画で素晴らしい演舞を披露していたグスタボ・オリッタ (Gustavo Ollitta)氏のパホーマンスはズバ抜けて素晴らしく、彼が生み出す"動く万華鏡のようなART"は必ず見る者を釘付けにする。


その彼がTEDカンヌで公演をしている。

自分の人生が こんな方向に進むとは思ってもいませんでした。

この ひと組の道具によって生まれたのてす。
何だかご存じない方々のために説明するとこれは マイケル・モーション氏が作ったジャグリングの道具です。

彼は 6年前 TEDxでもパフォーマンスをしたことがあります。そして ダイ・ザオバブ氏によってさらにそれは進化しました。

彼は 新しい形を作り出し「武幻」(Buugeng)と名付けました。

武幻は 世界中を旅してブラジルの私の元まで 届 きました。
この道具は 私の人生をすっかり変えてしまいました

何か興味深いことを学びたくてインターネットサーチをしていましたがこの道具を手にしてから1年たった頃にはすっかり人生が変わっていました。

私は 伝統的な家庭で ひとり息子として育ちました
ひとり息子には それなりに期待がかかり職業とか 人生の目標とか・・・

私は 何か違う可能性を示そうとして自分の夢を追いかけることに決めこれを 自分のキャリアにすることを選びました。

高校を卒業した後は数学や物理などの古臭い勉強をやめ、技と芸術の世界に没頭しました。

朝から晩まで武幻や他のジャグリングの道具を相手に研究に研究を重ねました。
私は4年間 完全にその世界に没頭し家族や学校や社会の期待に抗うことを経て、ひとかどの人間になったのです。

私はイタリアにあるサーカスのプロ養成学校を卒業し、Malabarize-seが制作したYouTube動画は 閲覧アクセスが2百万を越えました。

パフォーマンスをした国は 40ヵ国以上にのぼり、ヨーロッパ各国 アメリカ 日本南アメリカで開催されたTEDGlobalでもパフォーマンスを披露しました。

これらを実現させていくにはパフォーマンス技術だけじゃなく夢を追いかけるという熱い気持ちのほうがより大切だったのです。

情熱を追いかけ それを自分のキャリアにすることにほとんどの人は 恐怖を感じ、したいわけでもない仕事に絡めとられて、好きでもないことのために人生のほとんどの時間を無駄にしている。

休暇を待ちわびてその間は ようやく本来の自分を取り戻せるが、もし人々が 自分の情熱を追い求めることを恐怖なく考えることができたら人生は もっと楽しいものになると思うのです。

どんなキャリアでも乗り越えなきゃならない大変な時期がありますが、大好きなことをしているからそれさえも容易になると思うのです。

私は ヨーロッパに移った時にキャンピングカーに1年近く住んでいました。
お金を節約するためだったんですけどとってもハッピーにみえるでしょ。

油が寒さで凍ってしまい サラダも作れないような状況でも私は オッケーでした。

たくさんのイベントを通して自分の情熱を人々と共有してきました。

人々が夢見るなんてことができないような場所でも です。

私の故郷であるサンパウロのスラム街もそうです。
この子供達は 家庭で日常的に ドラッグや暴力などの問題にさらされています。

このワークショップの間は新しいことに挑戦する機会があって、一番大切なことは 子供達が 将来に思いを馳せ 感化されて社会が要求する姿ではなく、子供たち自身がなりたい姿になることなんです。

学校ということでは ケン・ロビンソン氏のTEDトークにぜひ触れたいところですが
彼いわく 学校が 子供達の創造性を殺してしまっている。

赤ちゃんが 歩くことや ダンスすることや体を使うことを覚えていきますが、社会や 置かれた環境によって少しずつ 体を動かさなくなり脳の限られた部位だけを使う人になっていきます。

学校でこういう視点に働きかけるのが私は好きで
いくつかの企業でも やりました。
ジャグリングは 3つのボールを宙に投げるってだけではないし、この白と黒のサイケデリックな鎌を操るってだけでもないんです。

ジャグリングは 成長や発達に様々な良い影響を及ぼすことが見てとれると思います。
理性 知性 身体 精神への良い影響がジャグリングを通して得られるんです。

皆さんにジャグラーになってくださいと言いにここに来たのではなくて、皆さんに 夢をみて 夢を生きることを思い出していただくために来ました。

なぜなら もし夢を見られなければ目を覚ますことはできないからです。
ありがとうございました。
(拍手)
では 皆さんと

私の夢を共有したいと思います。
(音楽)
(拍手)
出典:夢を生きるあるジャグラーの物語 | グスタボ・オリッタ | TEDxCannes




彼はもっとも興味のあるジャグリングの世界に身を投じ、人生の夢を追い求める。
人間の脳や身体の能力は本来もっと可能性があるはずだが、学校や親というフィルターが子供の本来の能力を制限してしまう。
彼はジャグリングや自分の人生哲学を通して、人びとの本来の能力を解放し、一緒に夢を持つこと共有しようと語っている。


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