『フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏。次女の誕生合わせて、株式の99%を寄付することを発表した。
その規模は450億ドル。日本円で5.5兆円で自分の子供世代の為に寄付をする』

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初めてその話を聞いたときは、「やはりザッカーバーグは未来の世代のことを考えている、太っ腹だね!」
思わずその記事に「いいね!」を押してしまった。

ところが12/4の長谷川豊氏のブログのなかでそのカラクリを説明していた。

ええ!?5・5兆円もポン、と寄付するの!
すごい!さすがFacebookの創始者!
テレビやネットでは賞賛の嵐。あまりの気前の良さに、スタジオも称賛の声が吹き荒れた。
「これはすごい!」
「5・5兆円寄付しても、きっと金に困らないからだろうね!」
「娘さん、大人になったら誇らしいよね、きっと!」
最後に話を振った苫米地先生が、淡々と話し始めた。

「いえいえ、こんなの、アメリカじゃ当たり前の話で、美談でもなんでもないですよ」

あまりにあっけなく話す苫米地先生に皆が驚く。何を言い出すんだ?寄付したのよ?5兆円も!

(中略)

簡単に言ってしまえば、「節税対策」なのだ。

大量の資産を保持する人間は社会貢献のために「寄付」という形で何らかの「団体」を設立する。

すると、あくまで社会に対する「寄付行為」でしかないので、その金額に該当する税金が免除されるという仕組みだ。

なので、アメリカの多くの富豪たちがドネーションを行うのだが、実態はただの節税対策だったりするのが実態なのだ。

Facebook創業者のM・ザッカーバーグ氏の寄付は「いい話」でもなんでもないという現実 : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』

すごい節税のカラクリである。

確かに寄付ではなく 節税というと聞こえがあんまり良くありませんが、ザッカーバーグが何らかの不幸により死んだ場合 、巨額の相続税が発生して子供たちが破綻するとなればやらざるおえないでしょうね。

この仕組みだと生まれたばかりの娘には毎年1000億円以上のお金が転がりこんでくるのである。

イタリアでは裕福な家庭に生まれた子供は「シャツを着て生まれる」ということわざがある。まさにザッカーバーグの子供たちのようである。

その意味は昔は下層階級の赤ん坊は間引きのために殺されたり捨てられたりしたが,上流階級の赤ん坊は産着を着せてもらい可愛がられたといたというのが起源のようである。

それでは現代の下層階級と呼ばれるような子供たちとはシリアやイラクの戦地にいる子供達、難民の子供達、ナイジェリアでボコハラムに拉致されたり、殺された子供達、イスラム社会で自由を奪われ10代にも満たない内に結婚されられる少女達なのだろうか?

ザッカーバーグも私と同じく娘を持つ親ならば、その悲しみは充分理解できよう。

彼はFacebook上でこのような発言をしています。

僕たちはもうすぐ親になる

子が生まれたら、いろんなことをしなくちゃいけない

でもそれは僕たちの子に対してだけじゃないんだ

世界中のすべての子に対してなんだ

すべての子が持てる能力を発揮できる社会にしていこう


そう!「マララ ユスフザイ」も「ネルソンマンデラ」も子供達が平等に教育を受けることが豊かな未来を想像すると訴えている。

ザッカーバーグの意図とは長谷川豊氏の言うような単なる節税の意味もあると思うが、世界の子供たちの未来の為にあえて政府の力を借りず、自らの資産と意志で創造するインターネットを利用した教育システム普及であると信じたいですね。


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